<伊藤勇人さんの決意表明>
私は第二次提訴から原告になりました北区に住む伊藤と申します。
高校卒業後自衛官となり、在任中21歳の時に統合失調症を発症しました。その後復職し退官後は建設業等の仕事をしつつ、29歳で結婚して一人の子にも恵まれました。しかし、娘が3歳の時、病気が再発し職を離れることになりました。42歳でパートの仕事に就き妻と共に頑張ってきました。娘が高校に入学する際に蓄えも使い果たし、生活保護に頼らざるを得ませんでした。なんとかやりくりをして、やっと娘を社会に送り出せたときは、本当に生活保護という制度に感謝しました。
生活保護削減前までは特別控除という制度がありました。夫婦ふたりでパートで働いていた我が家にとっては、凄く有難い制度でした。働いた年収の1割、12万円ほどが収入控除の対象になっていたからです。削減と同時にその制度は全廃になりました。さらに3度の生活扶助削減、3年間で約5万円、冬季加算は一シーズンで2万5千4百円、年末一時扶助も5460円減らされ唖然としています。
この国の社会保障制度はいったいどうなってしまうのでしょうか。最低限度の文化的な生活を送る権利のあるはずの私達にこれほどの酷い仕打ちはありません。贅沢を望んでいる訳じゃないのです。精神障害者となった今でも地域で安心して暮らしていける、普通に暮らせる制度に戻して欲しいのです。国には国民の生活を守る義務があるはずです。日常生活では削れるところ全てを削っての生活をしています。冠婚葬祭、仲間との交流など参加するためには、食生活をとことん削って捻出しています。食以外にはもう削るところが無いほどの生活を強いられています。冬は室内温度13度にして寒さに耐えています。これでもまだ、削減を続けようとしていると聞きます。
新・人間裁判をみなさんと一緒に闘い抜くことを誓って訴えに変えさえて頂きます。
みなさん一緒に頑張りましょう。
9月11日(日)から12日(月)の2日間にわたり開催された、きょうされん北海道支部2016全道大会inさっぽろに参加しました。支援する会からは、39名が参加しました。オープニングでは、来年9月に札幌で開催される「きょうされん第40回全国大会in北海道」のテーマソング「つなげよう時計台の街から」を合唱しました。
支援する会は、新人間裁判で闘っている原告のメンバーも多く参加しており、全大会では裁判のアピールを行いました。
朝からとても暑い日でしたが、午前からの野幌記念塔コース、午後からの河岸公園コース、北コース、西コースに計12名が参加しました。野幌記念塔コースは20キロの道のりを歩きました。途中で歩けなくなるか?と心配したメンバーもいましたが、他の参加者の頑張る姿に励まされ、中島公園まで歩きとおすことができました。
<集会に参加した、井上大朔さんの感想>
規模の大きい集会で、野外音楽堂には3,000人が集まりました。
パレードにも参加したのですが、国会議事堂付近では幟(のぼり)を下さなければならないと知り、驚きました。
「黙っていては際限なく権利が制限される。積極的に声を上げないと、生存権は守られない。」と感じました。
全国から400人が集まった国会請願行動。支援する会からは職員2名が参加し、北海道選出の衆議院議員と参議院議員の議員さんに署名を届けました。
議員室で迎えてくださった議員さんや秘書さんに、『サービス利用料金一割負担の原則を撤回してほしい』『GH(グループホーム)の日額単価制を見直してほしい』など訴え、『署名の紹介議員になって欲しい』とお願いしてまわりました。
署名を受けとってもらえない議員さんにがっかりもしましたが、応援してくださる議員さんもおられ、前を向いてガンバロウ!と気持ちを新たにしました。
議員さんに直接お会いできた、共産党の紙智子議員(写真右下)は『一緒にがんばりましょう』と激励してくださり、とてもうれしかったです。
国は、違憲訴訟の和解の約束を守れ!
全参加者が気持ちを一つに、プラカードを掲げアピールしました。